女性ホルモンとシミ
女性ホルモンとシミには深い関係があります。
女性ホルモンの代表的なものに、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があります。エストロゲンが分泌されるとツヤとハリのある素肌になり、プロゲステロンが分泌されるとニキビ、カサツキのある肌になります。
また、プロゲステロンにはメラニン色素を生成する作用もありますので、シミのある肌にもなります。どちらも女性の身体を守るための大切なホルモンですから、エストロゲンだけを生成できるようにすればよいという安易な考え方を抱かないでください。大切なのは、この二つの分泌バランスを正常に機能させて、ターンオーバー(新陳代謝)を活発にすることです。残念ながら、現代社会には女性ホルモン分泌のアンバランスを引き起こす要因がたくさんあります。
例えば、妊娠、生理不順、長時間労働・残業、外食・偏食、更年期、ストレス、ケガ・疾病です。
健康的な食生活、睡眠、習慣的な運動、リラクゼーションを意識的に取り入れていきましょう。シミができてしまった場合は、悩まずにすぐに対処しましょう。今はシミがなくても、シミができる生活環境にあると思った人は、シミ予防のケアをしてリスクを回避しましょう。備えあれば憂いなしです。
妊娠中にも黄体ホルモンの影響でシミやソバカスがで出来やすいと考えられています。
ピル(経口避妊薬)は人工的に黄体ホルモン優位な状態をつくりますので、服用を長期的に続けることによってシミを発症させるきっかけとなることもあります。