シミ取り　方法

百円ショップで売っているような安い化粧品はシミに効果がありますか？

まずはシミに対処するための正確な知識が必要だと思います。
シミに作用するのは「化粧品」ではなく、化粧品の中に含まれる「成分」そのものです。
シミを消したり薄くしたりする成分（①）もあれば、シミの原因であるメラニン色素の生成を少なくしてシミを予防する成分（②）もあれば、メラニン色素が定着するのを抑える成分（③）もあります。この成分がしっかりと作用する状態で化粧な中に含まれていなければなりません。

①は洗剤に代表されるような漂白成分です。
②の中心はビタミンCのような防腐剤成分です。
③の中心はビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンEなどです。

皮膚の新陳代謝（ターンオーバー）を促進する成分です。これらがシミの原因であるメラニン部分に到達して作用できるだけの濃度（純度）が必要なのです。また、人間の皮膚表面にある皮脂膜は文字通り「脂」のため、水溶性であるビタミンは患部まで到達しません。また、高純度の成分であるが故に加工や保存が難しいこともあります。つまり、一連の作業においてかなり高度な技術と管理コストがかかります。

確かに、産業空洞化社会という日本の現状が物語るように、現在は海外で原料を安く仕入れてその場で製品の製造も行う時代になりました。技術者も現地採用で人件費は抑えられます。インターネットと流通網の発達により雑損も減りました。売れ行きを見極めて無駄なく迅速に安く製造できるわけですから、名目的上①②③の成分を含んでいる化粧品は100円でも製造できます。しかし、そこには化粧品に必要な高度な加工技術や管理コストは加味されていないのです。実際のシミの部分に到達して必要な役割を果たさないのであれば意味がありません。無意味な消費で終わってしまいます。いかなる値段の製品であっても、地球の資源は使用され、人の汗と涙と時間が費やされています。それらが報われるようにするのが本当のエコです。

効果な化粧品は、市場に出るまでに入念な検査がなされています。個人個人で効果や副作用が異なるのが化粧品です。デリケートな肌に長期間使用される商品です。安く大量に市場で流通させて利益を得ようと考えてしまうかもしれない企業にではなく、「美」に対する理念と責任をしっかりと抱いている企業によって製造された化粧品を使ってみませんか。