シミをはじめお肌の悩みすべてに効くシミ化粧品はありますか?

シミ・くすみ・ソバカス・ニキビ・かぶれ・乾燥・美白・ハリツヤすべてに効くシミ化粧品はありますか?

 

肌に現れている症状によって治療のアプローチはそれぞれ異なりますので、万能薬をつくるのは非常に難しいです。皮脂量が不足で肌が乾燥するのであれば、皮脂に変わる成分を化粧品で補いますが、そうすると皮脂が過剰に分泌して発生するニキビには逆効果です。

 

それでも、毛穴を開き、洗顔で老廃物や余分な皮脂を洗い流し、その後必要最低限のローションを塗るなど、個人の努力によって同時に乾燥肌とニキビのスキンケアができるのです。大事なのは、症状と原因をしっかりと知って、一定の時期には特定の効果を最大限優先し、次の段階に進んだら別の効果へと移行することです。使用者ひとりひとりの識別力が化粧品には問われているのです。同時に、化粧品開発チームは、原因や治療アプローチが類似している肌の症状を疫学的検証によって分析し、効果の最大公約数を増やす努力をしています。皮膚への色素沈着を薄くする成分は美白にも応用できますし、皮膚のターンオーバーを促進する成分はかぶれやハリツヤの肌にも応用できます。

 

「シミ」という症状をまず優先して治したいのであれば、そのための努力が必要です。そこで、シミの原因について考えてみましょう。

 

シミのほとんど(すべてではありません)は「メラニン」が上手に排出されず皮膚内に沈着することによって発生します。皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層から成り立っています。「皮膚」をさらに細かく見ると、「皮膚膜」「角質層」「顆粒(かりゅう)層」「有棘(ゆうきょく)層」「基底層」から成っています。表皮の最下層にある基底層には「メラノサイト」と呼ばれる色素細胞があり、紫外線を浴びると「メラニン」という色素を積極的に生み出して皮下組織を守ります。

 

この「メラニン」は基底層から次第に上層へと押し上げられていき、最終的にはアカとして排出されます(ターンオーバー)。ところが、加齢や疾病などでこのターンオーバー機能が低下すると、メラニンが基底層と有棘層に永久に残ったままになってしまいます。このようにしてシミはできます。

 

シミの化粧品成分には、①メラニンを薄くする作用、②メラニンの過剰な生成を抑える作用、③ターンオーバーを促進する作用(内服薬が主流)の三点が備わっているのです。三点の配合比率を考えて、治療のアプローチを選ぶことができるわけです。①の作用はシミ・くすみ・ソバカス・美白をカバーするでしょうし、③の作用はシミ・くすみ・ソバカス・ニキビ・かぶれ・ハリツヤをカバーするでしょう。

 

その人のためだけの万能薬ならば、使用者と開発者の二人三脚で生み出せるのです。

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